日別アーカイブ: 2007-06-16

アイトラッキング

この記事↓に関連して、結構あちらこちらのblogで引用されているようなので、備忘録もかねてご紹介。(しかし、昨年9月~10月調査なのに、なんでいまごろリリースなんだろう・・・)

検索ユーザーの目線はどう動く~Yahoo!とGoogleで違い(ITmediaNews)

この記事で行われているのは、「アイトラッキング」という調査手法です。
手法自体は、結構前から行われていたものですが、以前はカメラのようなものを装着していたのが、カメラなしでできるようになっているようです。

今では、WEBサイトのユーザビリティ調査に使われることが多いようですが、広告評価など、他にも応用できる範囲は結構あると思います。
ただ、アイトラッキングで判るのは、「どこを見ているのか」という事実のみであって、「なぜ、そこを見たのか」「それが、よい印象を与えているのか、よくない印象を与えているのか」といった理由(Causal dataといったりします)については、やはりインタビューなどを絡めないとわからないということです。
いまでは、アイトラッキングを行う会社も増えているようですが(ただ、いわゆる「調査会社」は、少ないようです・・・)、このあたりの見極めも行ったうえで、発注することが必要だと思います。(「アイトラッキング」で検索すると、いろいろな会社がヒットします。)

関連して、いくつかのサイトを紹介しておきます。
もう少し具体的に、アイトラッキングを使った分析例を紹介しているものとしては、↓のサイトがわかりやすいかもしれません。今後、シリーズ化されていくようなので、期待しているのですが。

実践! Webユーザビリティ研究室(INTERNET watch)

さらに、かなり骨っぽいところでは、↓のサイトを。
理論的な背景から含め、説明を行っています。長文です・・・。
(ただし会員制のサイトですので、オープンコンテンツでないと、見られないかもしれません。)

見えないニーズを捉える方法(J-marketing.net)

最後に少々蛇足を。
「実践!Webユーザビリティ研究室」を見ていただくとわかると思うのですが、人という動物は、かなり「先入観」というものに囚われています。このところ、「脳」関係の本を読み重ねているのですが、読めば読むほど、リサーチってなんだろう?、ほんとにリサーチで人の考えていることがわかるのだろうかと思わされます。(だから、Z-MET調査とか、エスノグラフィなどが注目されてくるのだとも、思います。)
先入観のような「脳」の働きを理解するとしないとでは、リサーチの設計や結果の読み方にかなり違いが出てくるだろうなと・・・。
ほんとに、リサーチって難しい・・・。
(「脳」については、近いうちにエントリーしていこうと思っています。)