投稿者「ats_suzuki」のアーカイブ

「コミュニティを企業が活用する方法論」

WEB記事から備忘録。

コミュニティを企業が活用する方法論&べし・べからず
(Web担当者Forum/IMPRESS)

SNSやブログなどのオンラインコミュニティを活用したいと考えている企業は多い。しかし、コミュニティがビジネスにもたらす効果やリスク、展開の方法論は必ずしも明確にはなっていない。

米国の調査会社フォレスター・リサーチのシニアアナリストとして、企業のソーシャルメディア展開を中心としたWebマーケティングやインタラクティブマーケティングの専門家であるジェレマイヤ・オウヤン氏に、オンラインコミュニティを成功させる秘訣、コミュニティの運用上のポイント、ユーザーとの関係構築などについて聞いた。

コミュニティを活用する際に、どのようなことを意識しなければならないかがまとめられています。スターバックスなどの事例の簡単な紹介もあります。

また、この記事でも紹介されていますが、今回のインタビュー対象であるフォレスターリサーチによるつぎの本も、コミュニティを考える上では、とても参考になります。

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2008-11-18

もくじだけ紹介しておきます。

第1部 グランズウェルを理解する
 第1章 なぜ今、グランズウェルに注目すべきなのか
 第2章 柔術とグランズウェルのテクノロジー
 第3章 ソーシャル・テクノグラフィックス・プロフィール
第2部 グランズウェルを活用する
 第4章 グランズウェル戦略を立てる
 第5章 グランズウェルに耳を傾ける
 第6章 グランズウェルと対話する
 第7章 グランズウェルを活気づける
 第8章 グランズウェルの助け合いを支援する
 第9章 グランズウェルを統合する
第3部 グランズウェルで変革を促す
 第10章 グランズウェルが企業を変える
 第11章 グランズウェルを社内で活用する
 第12章 グランズウェルの未来

しかし、また新しい言葉が。。。
ちなみに、「グランズウェル」は「おおきなうねり」と訳されています。序文では、つぎのように紹介されています。

一言でいうなら、グランズウェルは社会動向だ。人々はテクノロジーを使って、自分に必要なものを企業ではなく、別の個人から調達するようになっている。企業の立場からすれば、これは挑戦だ。
グランズウェルは一過性の現象ではない。グランズウェルを動かしているテクノロジーは未曾有のペースで進化を続けているが、その根底にはすべての人間が持っている「つながりたい」という、永遠の欲求がある。グランズウェルは、世界のあり方を永遠に変えてしまった。本書の目的は、企業がテクノロジーの変化にとらわれることなく、このトレンドに対応できるようにすることだ。これを、我々は「グランズウェル的思考」と呼ぶ。

ブログやSNS、ウイキなどの「ソーシャルコンピューティング」と呼ばれている新たな技術を、どう戦略に取り込み、使いこなしていくのか、ということですね。

「データをざくざく処理するためのグラフの読み方、使い方」

以前、「統計の基礎~HP紹介~」でご紹介した衣袋氏の新しいシリーズが始まっていたのですね、それも昨年9月に。(う~ん・・・、なんで今まで気がつかなかったのか。。。)

その新しいシリーズは、こちらです↓。

データをざくざく処理するためのグラフの読み方、使い方
(Web担当者Forum by インプレス)

この連載では、データで表現したいことを、効果的にひと目でわからせるためのグラフの種類の選び方、作り方を紹介します。それぞれの回で、代表的な4つのグラフ(円グラフ、折れ線グラフ、比較棒グラフ、散布図)を順に取り上げ、グラフの使い分け、効果的な使い方、危険な使い方といったことを解説していきます。

前回のテーマであった「統計」以上に、今回の「グラフ」は、わかったつもりになっているテーマです。確かに、小学校で習うテーマですし。。。
しかし・・・、ほんとはきちんと理解していない人が少なくないテーマでもあると思います。
これまで「グラフの読み方、書き方」なんて考えたことがなかったという方が多いと思うのですが、ぜひ、このシリーズで基礎固めすることをお勧めします。
グラフの書き方ひとつで、伝わることも伝わらなかったり、誤って伝わったりしますので。
(一方で、あえて誤った印象を与えるということもできてしまうのですが、グラフは。。。)

ついでに、以前のシリーズ(統計)をまだ見ていない方は、こちら↓のシリーズもぜひ。

リサーチ/データのリテラシー入門~調査統計の基礎知識
(Web担当者Forum by インプレス)

【PS.】
グラフをテーマにした本でしたら、↓のあたりでしょうか。
気が向いたら、書店で手にとってみてください。

レポート・プレゼンに強くなるグラフの表現術 (講談社現代新書) レポート・プレゼンに強くなるグラフの表現術 (講談社現代新書)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2005-02-18

(↑こちら、残念ながらAmazonでは在庫なしのようです。。。)

統計グラフのウラ・オモテ (ブルーバックス) 統計グラフのウラ・オモテ (ブルーバックス)
価格:¥ 987(税込)
発売日:2005-10-21

「マーケティング・エスノグラフィー」

表題は『日経情報ストラテジー』2009年2月号の第1特集のタイトルです。
(本誌では「マーケティング・エスノグラフィー」としていますが、他に「ビジネス・エスノグラフィー」という呼び方もされているようですので、検索は様々にトライしてみてください。)

景気下降が止まらない。一方で、消費者の価値観は多様化、複雑化が進み“一人十色”になっている。そんななか、商品開発やマーケティングの分野で、観察やインタビューといった地道な定性調査に熱心に取り組み、成果を出す動きが出てきた。そこで本誌は「マーケティング・エスノグラフィー」を提案する。文化人類学のフィールドワーク手法、エスノグラフィーを消費者調査に活用するのだ。見えづらくなった消費者という“異民族”理解の一助になるだろう。
日経情報ストラテジー2009年2月号 もくじ紹介HP

日経系のHPでは、上記以外にも、エスノグラフィーに関してつぎのような記事も読めます。

大阪ガス、調査手法「エスノグラフィー」をサービス改善などに活用、グループ会社にノウハウ伝授し調査の外販も(NIKKEI BP/IT Pro)

ユーザー行動を深く理解する「エスノグラフィー」 2009キーワード
(NIKKEI NET/IT Plus)

ただ、少し気になるのは、「エスノグラフィー」は、どうもプチブーム的な様相を呈しているのではないかということ。本質を理解している人はどのくらいいるのだろう、という疑問も。。。
個人的には、エスノグラフィー的な発想というのは、マーケティング・リサーチのパラダイム転換ともいえるのではないかと思っています。
なぜ、いまエスノグラフィーなのか?、これまでの定性調査とは何が違うのか?、定量調査ではどこに限界があるのか?、そして実施のポイントは?・・・。これらのことをきちんと踏まえた上で、実践に向かう必要があると思います。
その意味でも、記事中の「安易な実践には反対、正しい手順を踏め」という一橋大学大学院の佐藤郁哉先生(定性調査やエスノグラフィーといえば、佐藤先生です)のコラムは、必読です。

また、直接的にエスノグラフィーについて語っているわけではないですが、下記2つのblogやHPも「なぜエスノグラフィーなのか」について、きちんと考える上で参考になります。

「明日のマーケティング:消費者調査シリーズ」(ルディー和子氏のblog)

「仮説検証の限界、新しい「知識創造」の技法」(石井淳蔵氏、プレジデント)

(わかる人はわかると思いますが、おふたりのマーケティングに対する視点はポストモダン的だと思います。これらのページを読んで興味をもたれた方は、以下の本も読んでみてください。私的には、いずれもお薦め度の高い本です。)

マーケティングは消費者に勝てるか マーケティングは消費者に勝てるか
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2005-09-01

(↑過去にこのblogで紹介してました。こちらへ⇒)

マーケティングの神話 (岩波現代文庫) マーケティングの神話 (岩波現代文庫)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2004-12

(↑2004年発売となってますが文庫版の発売年です。最初は1993年の出版です。
それと、石井先生のコラムに出てくるM.ポランニーの本は、こちら↓です。)

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫) 暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)
価格:¥ 945(税込)
発売日:2003-12

【PSその1】

このblogでのエスノグラフィーに関する過去記事は、こちら↓。
(2本めは直接エスノグラフィーではないですが、ちょっと近いかなということで。。。)

「ユーザーの体験を設計する」~エスノグラフィという手法(2008.2.3)

ふたたび、よいblog紹介~カスタマーバリューのフロンティア(2007.4.13)

【PSその2】

特集に気づいた時はすでに次号発売の時期で、紹介のタイミングを逃してしまったのですが・・・。

「見栄ない消費~売れたのにはワケがある」(「日経ビジネス」2008.12.15号)

も、必読の記事です。本文の中に、つぎのような一文があります。

2008年のヒット商品を読み解くと、2つの方法が見えてきた。1つは、「深堀り型」。徹底的に消費者の嗜好に従って商品を開発する。もう1つが「気づかせ型」。無意識のニーズを探り当てた商品を開発する。

景気が下降する時代だからこそ、ますます消費者を理解することが商品開発の肝になります。そして、そのためにはどのようなリサーチが必要なのか。
この記事では、いくつかの商品の開発事例が掲載されていますので、これらのケースから、さらに読み解いてみてください。

あなたが知りたいのは誰ですか?(代表性の話)

まずは、つぎのニュースリリースと、詳細データをごらんください。

高齢者におけるパソコン・ネットの利用動向に関する調査
  (
株式会社NTTデータ経営研究所:20081216ニュースリリース)

みなさんは、このデータとそこからのコメント(リリースの内容)を読んで、どのような感想をもたれましたか?
「なるほど、高齢者でもコンピュータのリテラシーは高いんだな」でしょうか。
あるいは、「ちょっと、待てよ・・・」でしょうか。

このリリースに対して、『大西宏のマーケティング・エッセンス』さんのblogでは、つぎのような記事をアップされています。

いい加減な調査をして、その結果を堂々公表する会社って信頼できる?
  (大西宏のマーケティング・エッセンス)

皆さんは、大西さんのblogの内容については、どのように思いましたでしょうか?

私は、基本的に大西さんの指摘は正しい指摘だと思います。
だいぶ前になりますが、このblogでも、近い内容の記事をアップしています(こちら↓)。

「シニア」って誰ですか?

さて、ここでしっかりと皆さんに考えていただきたいと思います。
大西さんが指摘されていることは、どういうことなのでしょう?
この指摘を完全に理解できていること、さらに人に説明できることは、リサーチをする人にとっての絶対条件ともいえる内容だと思います。

そもそも論として、

 ・私たちは、なぜ「リサーチ」をするのか?
 ・「リサーチ」で得られるデータから、何を得ようとしているのか?

ということから、考える必要があります。
リサーチで得たいデータは、「そのとき調査に回答してくれた人たちの行動や意識、態度」を知るためのものでしょうか?違いますよね?
「そのとき、調査対象“条件”として設定した人たち全体の行動や意識、態度」を知りたいから行っているんですよね?

わかりにくいですかね・・・。
たとえば、「東京都在住の20代未婚男性の自動車免許保有率についての調査をし、300サンプル回収した結果のデータ」があるとします(この際、手法は問いません)。
このとき、私たちが知りたいのは、「東京都在住の20代未婚男性“全体”の自動車免許保有率」であって、「回収した300サンプルでの保有率」を知りたいわけではない、ということです。
(おそらく、免許保有率はオープンデータで調べられますが、その点は置いておいて。。。)

これが、「標本調査」で基本的に押さえておかないといけないポイントです。
いわゆる、「代表性」の問題です。
この点を明確にするために、「サンプリング・フレーム」とか、「標本抽出法」とか、「回収率」などが問題になるのです。(そして、本来は、報告書の調査概要にはこれらをきちんと明記しておく必要があります。)

今回のテーマになっている調査でいうと、下図のような構造が理解できているか、という問題になります。

20081220chart_6

今回知りたかったのは、上図の薄青で示す「60歳以上のPCユーザー」です。
そして、今回の調査で得られたデータは、上手の濃い青である「60歳以上のPCユーザー、かつ、インターネットユーザー、かつ、インターネットリサーチ登録者」です。
ここで考えないといけないのが、「インターネットリサーチ登録者」の回答が、「60歳以上のPCユーザー」の実態を正しく反映すると考えていいのか?、ということです。
この問に対する答えが、大西さんのblogで丁寧に説明されていた内容になります。

ただ、このようなことを言うと、「ネットリサーチなんて信頼できない」という極論に走る人がいますが、ほんとうにそうでしょうか?
たとえば『60代での日本茶系飲料の飲用状況』を考えてみてください。
「インターネットリサーチ登録者では、日本茶系の飲料を飲む頻度が多い(あるいは少ない)」と考えられる明確な根拠はあるでしょうか?むしろ、「差はほとんどないのでは?」と考える方が妥当でしょう。そうなると、インターネットリサーチの登録者の回答で、60代全体を推定することはそんなに理不尽なことではないということになります。

要は、

「今回の調査対象者が、最終的に知りたい人たち全体を、正しく代表する可能性が高いかどうかを、きちんと考える」

ということが大切だということなのです。
リサーチをするときは、この点をよく考えて設計しないと、偏ったデータの結果で意思決定を行っていたということになりかねません。

今回の内容は、「いまさら」感がある方も少なくないかもしれません。
しかし、現実にこのようなリサーチが多く行われ、さらに、ネット上にあふれているという現実もありますので、あえて、「いまさら」の内容について考えてみました。
(本来は、寺子屋でやらないといけないテーマなんですけど・・・)

(とはいえ・・・
「では、どんな方法でリサーチをすると、代表性の高いデータが得られるんだ」という問は、とても難しい問です。一昔前までは、「きちんとサンプリングを行った訪問調査です」と答えられたのですが、今ではかなり怪しい状況にあると思っています。
調査の基本である「リサーチの目的と明らかにしたい課題を明確に」した上で、どの部分の代表性を、どの程度まで担保したいのか、ということを考えながら設計する必要がある、というのがひとつの回答になるでしょうか。
そして、さらにいうと、今回の議論はネットリサーチのみに限らない、すべての調査手法において考えないといけないテーマだということも、忘れずにおきたいです。
一言で「代表性」といっても、とても難しいテーマなんだということを、マーケティング・リサーチを行うすべての人が認識しなければいけない時代になったということだけは、明らかです。)

『世論調査と政治』

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社プラスアルファ新書) 世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社プラスアルファ新書)
価格:¥ 940(税込)
発売日:2008-11-21

つい先日も、麻生内閣の支持率が下がったことを、各マスコミが大々的に報じていましたが、なぜこれほどまでに世論調査を行う必要があるのか、そもそもマスコミの示す調査結果を「世論」と判断していいのか、数字をどこまで信用するのか、マスコミで報道される世論調査をどのように読めばいいのか、について考えさせられます。帯の惹句が、なかなか。

支持率は本当に必要か!?
その真の役割とは!?
世論調査大国において、われわれは政治とどう向き合うべきか!?
その功罪を徹底検証!!

ちょっと、「!」「?」が多すぎますが、調査やリサーチに携わっている、いないに関わらず、多くの人に読んでもらいたいテーマだと思います。
著者は、朝日新聞で世論調査に従事した記者の方なので、読みやすいですし、わかりやすいと思います。調査の知識がない人でも、読むことに抵抗はないでしょう。「世論調査支持率から見た政治小史」的な読み方も、おもしろいです。

まずは、もくじ。

プロローグ 「支持率政治」が始まった
第1章 世論調査はどうやって作られているのか
第2章 吉田内閣から麻生内閣まで、内閣支持率物語
第3章 小泉内閣から支持率の注目度アップ
第4章 政権交代が見えてくる政党支持率
第5章 選挙情勢調査の舞台裏
第6章 世論調査にどこまで信をおくべきか

第1章は、いわゆる調査入門です。調査方法の話とか、質問文の話とか、回収率の話とか、世論調査のデータを読むときにリテラシーとして身につけておくべきポイントが整理されています。また、第5章も選挙情勢調査がどのように行われているかについて、簡単に触れられていますので、選挙時の予測などに興味がある方はこちらも。

本筋とはあまり関係ないですが、小ネタとしておもしろいのが民主党・鳩山由紀夫幹事長の話。「個人事務所の執務室には林知己夫氏の著作が並べられていた」というくらい、世論調査への造詣が深いらしいです。

そして、この本の著者のメッセージは、「世論調査の目利きになるために」と題された節だと思います。この中で、つぎの4つのポイントを示しています。

第一の提案は、世論調査の数字を多角的に見よ、である。

第二の提案は、調査方法に注意を払おう、である。

第三の提案は、複数の世論調査の結果を読み比べよう、だ。

第四の提案は、調査結果を見るときに、自分ならどう答えるかを考えてみよう、である。

これらのポイントは折に触れ、このblogでも指摘してきたことですが、何も世論調査に限らず、すべての調査やリサーチについてあてはまることだと思います。

そして、もうひとつ気になる点を。

朝日新聞の政治意識調査によると、世論調査に対し、

  直感で答えるほうだ      60%
  じっくり考えて答えるほうだ  32%

という回答だった。テンポが早く、矢継ぎ早の判断が求められる現代。世論調査の回答も直感頼りの感覚型になるのもやむを得ないのかもしれない。

(中略)

世論調査に直感で答えるのは致し方ないとして、せめて情報と知識に裏打ちされた直感であってほしい。裏打ちのない直感だけで作られた世論は、感情的に暴走する私情の産物、百害あって一利なしになってしまう。

これも、世論調査に限らず、常に調査やリサーチにつきまとう問題でしょう。
回答は6割が直感、そして、この直感が情報や知識に裏打ちされたものかどうか。。。
これくらいのスタンスで、データと接することも、時には必要だと思います。

さて、
これまで、『世論調査と政治』を紹介してきましたが、ほぼ同じ時期(こちらの本の方が先行しています)につぎの本も出版されています。

輿論と世論―日本的民意の系譜学 (新潮選書) 輿論と世論―日本的民意の系譜学 (新潮選書)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-09

こちらは、メディア史や大衆文化論を専攻している大学の先生が著者なので、だいぶ専門的になりますが、「ヨロン」とは何か、ということについて正面から論じています。「輿論(ヨロン)」と「世論(セロン)」を使い分けている点が、本書の主題でしょう。
とくに、「第12章 空気の読み書き能力」では、『世論調査と政治』でも取り上げられているものと同じデータについての論述があるので、読み比べてみるのもおもしろいと思います。

さらにまた、
SurveyMLで萩原さんが一押している朝日新聞の夕刊連載も、あわせてご覧いただくのも立体感が増していいのでは?
(シリーズ第1回の記事は、ネットでご覧いただけます。こちら↓)

首相も縛るオートコール
(朝日新聞「ニッポン人脈記・民の心を測る」2008年11月28日掲載)

さらにさらに、
萩原さんご自身が、日経新聞で連載しているコラムでも関連ある記事が。
(他の回も、とても参考になる記事なので、そちらもあわせてどうぞ。)

<「世論調査」の死角> 抜け落ちた声はネットにあり
(日本経済新聞「深読み・先読み」2008年11月11日掲載)

「世論調査がどのように行われ、それが政治にどのように影響してきたのか?」に興味がある方はもちろん、「マーケティング・リサーチに置き換えるとどうなのか?」という視点でも考えてみると、日常の仕事にも十分役立つと思います。






リサーチ新サービスをいくつか

ヤフーバリューインサイト社以外でも、このところ新サービスのリリースがいくつかありましたので、連投でご紹介を。

◆ニールセン・カンパニー

こちらは、注目のニューロマーケティング関連のサービス。

ニールセン・カンパニー、脳波でマーケティング効果測定の新事業(六本木経済新聞)

ニールセン・カンパニーの関連リリース(→セミナー告知ですが、すでに終了してます)

ニールセン・カンパニー、新たな神経科学の最先端技術をマーケティング手法に応用
(ニールセン・カンパニー米国より発表された報道資料の翻訳:20080207)

日本でもデモセミナーを開催し、本格的にサービス導入するようです。
六本木経済新聞に書かれているサービス価格をみると、どうかな?という感じもしますが。。

そういえば、本屋で↓の本を発見。買おうかどうしようか、迷ってます。。。(たぶん、買うでしょう・・・)

買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界 買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2008-11-21

◆マクロミル

マクロミルは、最近FA系のシステムに注力しているのかな?

マクロミル、自由記述の分析機能をASPで提供するサービス(マイコミジャーナル)

マクロミル、新サービス 「Quick-MINING ASP」 を提供開始(マクロミル社リリース)
「クイックマイニングASP」サービス紹介ページ(マクロミル社)

WEBリサーチでは、せっかくFAがテキストデータで落ちてくるのに、分析はこれまでどおりではもったいない・・・、と常々思っていましたが、とうとうASPでテキストマイニングができるようになりましたか。。。
ただ、テキストマイニングは使いこなすのが結構たいへんだというのが個人的な認識でもあり・・。魔法の箱ではないので、がらがらぽん、とおもしろい結果が出てくるわけでもなく・・。
なんか、「・・・」ばかりでキレの悪い紹介になってしまいましたが^^;、このあたりはすべてのテキストマイニングのソフトについてくる問題でもありますので、おもしろい分析になるかどうかは、利用者の力量次第ですね。
(料金説明の「上記料金には、基本的な辞書登録設定も含まれています。」という記述には期待しますが、どの程度やってくれるのでしょう。ここが肝ですね、ある意味。)

また、マクロミルでは、以前↓のようなサービスもリリースしていました。
(テキストマイニングといい、このサービスといい、このようなサービスがリリースされるのは、いわゆる狭義の「アンケート」だけでは限界があるという認識がクライアントにあったということなのでしょうかね?・・・)

「マインドミル(Mind Mill)」サービス紹介ページ(マクロミル社)

◆ネットレイティングス

ネットレイティングスからも、ネット視聴率データについてリリースが。

ニールセン・オンラインが「家庭と職場」全体の視聴率データの提供を開始、iTunesも集計対象にする「DMU」を導入(MakeZine)

ニールセン・オンライン、家庭と職場を総合した視聴率データの提供を開始
(ネットレイティングス社リリース)

広告における旧4メディアの元気の無さが伝えられ、これからはますますネットの時代かというときだからこそ、ネット視聴率への注目度は増していくでしょう。
そのような中で、ネット視聴率データの収集や算出方法で、大幅な仕様変更を行い、よりネット利用の実態に即したデータが得られるようになったということです。
(たとえば、日経系のメディアのランキングが上昇するというような結果に。)

YVIの「Search Insight」含め、こうしてリサーチサービスの新たな動向をみてくると、ほんと、リサーチの変動を感じます。。。

※WEB上で情報収集しているため、どうしてもWEB関連企業やサービスが目に留まるという側面もあるかもしれません。リサーチ会社の方で、「うちでもこんなサービスをリリースしてます」ということがありましたら、コメントやトラックバックでPRしていただいて結構です^^;
ただし、この1年くらいの内にリリースされた新しいサービス限定でお願いします。
また、コメント、トラックバックとも承認制にしておりますので、画面反映までに少しお時間を頂きますが、この点はご了承ください。

Search Insight(サーチインサイト) by YVI

ヤフーバリューインサイト社から、新しいサービスが発表されています。
(もう10日くらい前に発表になってますので、皆さんご存知かもしれませんが。。。)

「Yahoo!リサーチ」、新サービス「Search Insight(サーチインサイト)」公開
(ヤフー社リリース)

ニュース記事としては、たとえばこちら↓。

ヤフー「Search Insight」、ネットリサーチに検索行動データを融合(CNET Japan)

具体的なサービス説明については、ヤフー社のHPにて↓。

Search Insight (サーチインサイト)

さて、紹介はこれくらいにして、では実際に何ができるのか?
簡単に言ってしまえば、Yahoo!での検索結果を元に調査対象者を選定(絞込み)して、リサーチを行なう、ということでしょうか。

う~ん・・・、簡単に書いてしまうと、この程度なのですが。。。
実はこれ、かなり凄いことなのではないかと思うのです。当然、いまのところはYahoo!だからこそ実現できるサービスであるということもありますが、「リアルな行動を元に、リサーチ対象者を選定できる」ということのメリットは、かなり大きいものだと思います。

(他にも、”実購買データを元にリサーチができる”マクロミル社のQPRも、同様の意味で素晴らしいリサーチシステムだと思います。~ただし、「QPR」の本来の目的は購買データのトレンド把握で、購買データを元にしたアドホックなリサーチはオプションのようですが~
QPRについて、詳しくはこちらへ→「QPR(マクロミル社)」

もちろん、ふだんリサーチを行なうときも、「最近1ヶ月以内に○○を購入した人」とか「○○に関心をもっている人」という質問でスクリーニングを行い、リサーチ対象者の選定・絞込みを行ないます。
しかし、このように質問で絞り込みを行うのと、実際に「○○を検索している」という事実を元に選定するのとでは、対象者の濃度というのでしょうか、リアリティというのでしょうか、このあたりが結構異なるのではないかと経験的に感じています。。。「興味がある」というレベルと、「実際に検索を行った」というレベルでは、テーマに対する関与度が異なるのではないか、ということです。
さらに、リサーチの対象者=消費者=人は、スタティック(静的)であるわけがなく、ダイナミック(動的)なものであると捉える方が妥当でしょう。たとえば、ある時にふと「寒い・・・。手袋、買おうかな。」と思ったりする動物だと認識するのが正しいのでは?、ということです。
なので、「実際に行動を行った(Yahoo!のサービスの場合は、検索を行った)」時に、できるだけ近いタイミングで対象者を捉えることができれば、それがもっともリアリティのある情報が得られる瞬間だと考えることができそうです。

もっとも・・・
ヤフー社の説明をみると、基本的にプロモーション活動の一環~たとえば、検索連動型広告のキーワード改善とか、閲覧者のニーズに合ったサイト構築~といったテーマを想定しているようなので、もっと広い意味、たとえば新たな価値創造に結び付くインサイト把握といったテーマまでは視野に入れていないのか?、とも感じたのですが。。。
(このあたりは、使う方の勝手?^^;)

とくに広告という視点からは、MEDIOLOGICのタカヒロさんのエントリーが核心をついた記事だと思いますので、ぜひあわせてご覧ください。

検索動機を知るためのリサーチサービス(MEDIOLOGIC.COM)

『定性調査がわかる本』

「定性調査」がわかる本―定性調査の実務に関わるすべての人達に向けて 「定性調査」がわかる本―定性調査の実務に関わるすべての人達に向けて
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2008-11

マーケティング・リサーチの新しい本です。テーマは、「定性調査」に絞ってますが。

この本は、JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)で10年続き、いまだに実施されている研修から生まれた本だそうです。10年も続いた研修だということ、そしてその研修を元に書かれているということからも、この本の良さは保証されているといえそう。。。
(私自身もいくつかリサーチ研修をさせていただいてますが、研修を通じての気付きは多く、それを踏まえることで、つぎの研修がブラッシュアップされるということは体験済みです。なので、「実際に現場のリサーチャー相手に研修をしている著者が書いた本」という点で、著者の一方的な視点だけでない、実際に現場でリサーチをしている人の視点からの練りこみがされていると思ったのです。)

そして、いまのリサーチは「いかに、生活者のインサイトに基く仮説を構築できるか」が焦点になっているように思います。そのためにも、定性調査についての本質的な理解が必要な時代でもあり、こんな時代的な要請からも期待し。。。

そんなこんなで、期待いっぱいの状態で購入したら・・・。期待に違わず!

まずはもくじの紹介から。

Ⅰ.理論編
1.定性調査の基本的な考え方
2.定性調査と定量調査の違い
3.定性調査の種類
4.グループインタビューの構造
5.その他の定性的な調査

Ⅱ.実践編~各ステップで大事なこと
1.企画
2.対象者の設定とリクルート
3.インタビューの現場
4.定性調査の分析

ふたりのつぶやき・・・このままでいいのか?

一見、定性調査についての基本的な内容と構成になってます。そして、確かに基本的な内容は押さえられていますので、定性調査を一から勉強しようという人には、とても参考になる本でしょう。

一方で、これまで定性調査を”それなりに”やってきた人にも、気づきを与えてくれる内容だと思います。通り一遍の教科書とは異なる視点、内容が綴られているからです。かなり、定性調査の本質に迫った内容ではないかと思います。
中でも、「Ⅱ-1.企画」の章は、定性調査に限らずリサーチの企画を行なうポイントがうまく整理されていると感じます。これまでマーケティング・リサーチに関する本は多く出ていますが、「リサーチの企画」についてポイントをおさえて書かれているものは、なかなかなかったと思うので、リサーチの企画について悩んでいる人は、一度目を通してみては?

そして個人的に、この本でもっとも気に入った点はどこか・・・?
それは、リサーチの現状に対する著者の想い(中でも危機感)を感じることのできる文章を、そこここに見つけることができる点です。たとえば、「企画」の章で書かれた、こんな文章。ちょっと長い引用になりますが、ご紹介を。

インタビュアーという立場で調査会社と一緒に仕事をしていると、ときどき「企画書がない」「調査課題が見えない」、つまり「インタビューフロー、あるいは調査項目だけしか見えない」という場面に遭遇することがある。
調査会社で作成したインタビューフローを、実査日の直前の打合せで「このとおり聞いてください」と言われたり、あるいは、調査項目しか書いていない書類を呈示され「これでインタビューフローを作ってください」と言われることがある。
「企画書を見せてください」とお願いしても「社外秘なので見せられない」あるいは「企画書はない」と断られる。「では、この調査の背景や発注者の抱える問題点とは?」と調査課題を突っ込んでも、「聞いていない」、あるいは「教えてもらっていない」と言われる・・・というように、何をしても暖簾に腕押し状態に近いことが起こっている。

もしも、「これのどこがいけないの?」「こんなこと、ふつうでしょ?」と思った方がいたら・・・。
ぜひ本書を読んでください。定性調査とは何かを、もう一度勉強してください。こんな状態で、まともなリサーチができるわけがないのですから。
(けれど残念ながら、こんな状況は確かにありますし、増えていると感じます。著者も、肝心な「調査課題」が全くない”企画書”を呈示されることが、控えめに見積もっても過半数はある、と指摘しています。)

さらに、つぎのような文章も。これも研修の場ではいつも感じる課題で、全く同感。

定性調査実践セミナーでは模擬オリエンテーションを行い、グループ演習によって企画書を作成しています。その際に、かなりのディスカッションをして、いろんな仮説や課題を話し合っているのに、作成する企画書になると、なんともそっけない調査目的や調査課題になったり、調査課題が調査項目に戻ったりしているケースがほとんどです。
考えたことを日本語で表現することや、説得性のある文章にすることが、どうも苦手のようです。どのような表現や文章にすると、自分の考えたことが伝わるのかについて、読書したり新聞を読んだりして、日本語表現能力を日々鍛えてほしいものです。

そして、最後の「ふたりのつぶやき」に書かれている想い。
この想いにかなりの部分で共感しました。具体的には本を読んでもらうとして、いまリサーチ(やマーケティング)を仕事としている人すべてに、読んでもらいたいなと思った内容です。

(そしてそして、著者の一人である林さんとは、一緒にお仕事をさせていただく機会もあったので、その語り口とともに、その想いが届いたからでもありますが^^;)

PS.

この本の元となったJMRAのセミナーは、こちらで↓。

定性調査実践講座(JMRA)

著者の一人、林さんのインタビュー記事がこちら↓でご覧いただけます。
(今回の本とは関係のないインタビューですが、この本のエッセンスを感じていただけると思いますので、参考までに。)

グルインで消費者の琴線を探り当てる!(日経BPコンサルティング)

『公的統計の体系と見方』

公的統計の体系と見方 公的統計の体系と見方
価格:¥ 3,780(税込)
発売日:2008-08

総務省統計局の広報活動について紹介しましたが、その結果として得られる公的統計について整理している本です。
リサーチでは、一次データだけでなく、公的データを扱うことも少なくないと思います。しかし、そのデータがどのようなデータかを本当に理解して利用しているでしょうか?

帯の紹介文が簡潔なので、まずそちらを紹介します。

統計を利用するときには、理解しておかなくてはいけないことがある。

わが国の公的統計がどのように作られているか、それをどのように利用すればよいのか。統計を探すときやそれを利用するときに必要となる基礎的な、また全般的な知識、考え方を学習してゆく。

で、もくじはこちら。

第Ⅰ部 公的統計の概要
 第1章 統計制度
 第2章 統計調査の仕組
 第3章 統計の利用

第Ⅱ部 分野別統計
 第4章 人口統計
 第5章 労働・雇用統計
 第6章 家計統計
 第7章 生活関連統計
 第8章 事業所・企業統計
 第9章 産業統計
 第10章 経済の構造・動向統計
 第11章 物価指数
 第12章 その他の統計

第Ⅰ部は、いわゆる統計についての概説で、調査手法とか標本調査についてなど、あまり新味はないかもしれません。
重要なのは第Ⅱ部です。それぞれの分野について、公的統計がどういう体系をなし、どのように見るべきか、そして個別の調査についての概要、調査項目、結果の見方について整理されています。

たとえば、市区町村別の人口を調べる時には、どの統計をみるのか。
「国勢調査」を思い浮かべる人と、「住民基本台帳人口要覧」を思い浮かべる人がいると思います。では、この2つの調査で、気をつけないといけないことは何か?(「国勢調査」が5年おきにしか実施されていないというのは、もちろんですが・・・。)

「住民基本台帳人口要覧」は、その名の通り「住民基本台帳」を元にした統計ですので、その点の制約があります。つまり、日本国民でない限り、そして住民票移動の届けをしない限り、データには反映されないのです。たとえば、単身赴任中の方や学生などが実家に住民票を置いたままだと、その人は実家にカウントされているということになります。この点で、調査時点での居住地でカウントされる「国勢調査」とは異なるデータとなる可能性があるわけです。
この本で、実際に「国勢調査」と「住民基本台帳人口要覧」のデータを比べているのですが、20歳前後の人口においてかなりの差があることがわかります(たとえば20~24歳人口を、国勢調査人口に対する住民基本台帳人口の差率でみると、東京都は-7.24%に対し、和歌山県では+13.93%となっています~本書P127より)

このような基本的なデータの見方に対する知見はもちろん、よくある「○○率」という数字の計算方法も必要に応じて記されていますので、この点も便利です。

これまで、公的統計を利用されてきた人はもちろん、これまであまり公的統計を利用してこなかった方も、ぜひ本書に目を通してみてください。公的データだけでも、結構いろいろなデータがあるということがわかると思いますし、もしかしたら、マーケットを見る新たな視点が得られるかもしれません。

PS.
参考までに、公的統計を参照するのに便利なHPを紹介しておきます。

まず、総務省統計局のサイトは、外すことができません↓。
(「e-Stat」のリンク集で、各省庁の主要統計へのリンクを探せます。各省庁のHPで探すのは、結構たいへんなので、これは便利です。)

総務省統計局

政府統計の総合窓口「e-Stat」

民間企業では、ここが便利です↓。主要な統計の月次データが見られます。
(ただし、データダウンロードにはメンバー登録が必要です)

企画に使えるリサーチデータ(J-Marketing.net:JMR生活総研)

個人の方が、運営されているようなのですが、かなり参考になります↓。

社会実情データ図録

年会費や費用がそれなりにかかりますが、公的統計ばかりでなく、オープンデータも含めたデータの検索は、こちら↓。アバウトに「こんなデータは?」でも、探し当ててくれます。

MDBマーケティング・データ・バンク(日本能率協会総合研究所)

統計局の統計調査広報

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10月18日は「統計の日」だそうです・・・、ご存知でした?

さて、朝日新聞(2008.10,25)に掲載された広告→。
広告主体は総務省統計局・都道府県。
「統計調査って、何を調べて、何に使われているの?」と題し、
労働力調査、家計調査、小売物価統計調査、個人企業経済調査の概要を紹介し、協力をお願いしています。

総務省統計局のHPでも、同じ内容のページがあります↓。
こちらでは結果ページへのリンクもあり、より具体的な
内容がわかる仕掛けに。

統計調査のご案内(総務省統計局)

さらに、政府広報としてテレビ番組も作成され放送されていたみたいです。
(「峯竜太のナッ得!ニッポン」という番組です。10月10日にBS朝日で放送されたようです。
こちらも、政府インターネットテレビにてHP上で見ることができます~25分番組です↓。)
具体的な調査の流れや回収された調査票の保管方法、統計調査の歴史なども紹介されていて、なかなか興味深いです。

峯竜太のナッ得!ニッポン(政府広報オンライン)

政府も、統計調査の回収にかなり苦労をしていることがうかがえます。。。
前回の国勢調査でも回収率についてはかなり話題(問題)になりましたし、統計調査の回収率がかなり低下していることも実態として明らかになっています。

そして、政府の統計調査でさえそうなのですから、一民間企業が実施するマーケティング・リサーチにおいてはなおさら・・・。
これらの政府広報を見て、マーケティング・リサーチが何をやっていて、どう使われ、どのように私たちの生活に役立っているのか?、についても広報が必要だなと思った次第です。

(ただ・・・。
「この政府の広報広告を見る人は、すでに調査に協力しているよね、きっと(苦笑)」ということを話してくれた人がいましたが、そうだろうなと思ったりもしています。広告の難しさです。。。)