日別アーカイブ: 2008-09-19

ニューロマーケティング(ふたたび)

ちょっと調べ物をしていたら、ニューロマーケティング関係の記事に遭遇、ついついニューロマーケティングでうろうろと。。。
せっかくなので、備忘録も兼ねて、検索結果を紹介します。
(前にも同じテーマでの投稿をしていますので、こちら↓もあわせてご覧ください。ちょうど1年くらい前になるんですね。)

「脳を直撃する広告?」(2007.10)

◆消費者研究の新しいアプローチ(読売ADレポート「ojo」)

きっかけになったのは、こちら↓のHP。

消費者研究が新しい局面を迎えている。一言で言えばそれは、消費者の無意識へのアプローチだ。人の無意識の反応を脳の活性化から見ていこうというニューロマーケティング、非合理的な人間の行動に法則を見いだしていく行動経済学、さらには進化論や消費文化の視点から消費行動を見直す動きも始まっている。「無意識のマーケティング」に踏み込んだ消費者研究の今を探った。
(「消費者研究の新しいアプローチ」/読売ADレポート「ojo」2008.7)

田中洋先生(法政から中央に移られたんですね・・・)、友野典男先生(「行動経済学」の著者)、四元正弘氏(電通)の3名がそれぞれインタビュー形式で、消費者研究の今を語っています。いずれも、なかなかおもしろい内容だと思います。

・消費者行動研究はどこまできているのか(田中洋)

・行動経済学は消費者をどうみているのか(友野典男)

・消費者の無意識にどう向き合うか(四元正弘)

◆blogや記事から

大学の先生や雑誌記事から、ニューロマーケティングに関係ありそうなところを。

まずは、こちら↓。今年の消費者行動研究学会(JACS)の統一論題が「ニューロマーケティング」だったんですが、そのことについて書かれた大学の先生のblogです。

JACS@ADK~ニューロ・マーケティングの可能性(Mizuno on Marketing)
ニューロマーケティングへの期待(Mizuno on Marketing)

つぎに、ニューロマーケティング事情を書いているblog。
脳の測定方法には何種類かあるらしいのですが、fMRIという機械は、1台約300万ドル、20~30人の解析に5万ドルかかると。。。(そういえば、学会でもそんなことを言っていたな。)
ただ、技術開発も進み、EEG(エレクトロセファログラム)という機種では、「数百人を解析しても、その何分の1かのコストですむ」らしい。

ニューロマーケティングは企業、広告業界の救世主となるのか~脳ビジネスの最先端事情~(MediaSabor)

そして、日経アソシエからのインタビュー記事。
ニューロマーケではなく、行動経済学の先生なのですが、関連ありそうなので。

脳と行動の関係を解明、より良い選択を目指す~行動経済学の最先端を切り開くコリン・カメレール教授に聞く~(NBonline)

最後に、ニュース記事から。アメリカの話なのですが、

急速拡大分野のニューロマーケティングで世界をリードするニューロフォーカス社は4日、ニューロイメージング(脳神経機能画像化)をマーケティング・ツールとして利用する「中核特許」を買収したと発表した。(共同通信PRワイヤー2008.9)

ということです。記事の中に、ザルトマン博士(「心脳マーケティング」著者)の名前も。
さらに、「ニールセン社はニューロフォーカスへの戦略的投資家である」との記述もあります。つまり、着々と調査メニューとしての実用化が進んでいるということですね。。。

◆企業HPから

ニューロマーケティングについて記述している(≒事業として提供している)企業のHPから。

まず、前回の投稿でもリンクを貼った、NTTデータ経営研究所(→HPはこちら)。
「経営研レポート」の中に、ニューロサイエンス系の記事が2本、掲載されています。

ニューロR&Dによる次世代商品開発戦略(NTTデータ経営研究所)

ニューロコンサルティングの時代(NTTデータ経営研究所)

とくに「ニューロR&D・・・」では、簡単ですが事例も紹介されています。

つぎは、上記JACSで論文発表をしていた、ニューロインサイトジャパン(→HPはこちら)。
「ニューロマーケティングを考える」というメニューに、コラムがありますので、こちらをどうぞ。

ニューロマーケティングを考える(ニューロインサイトジャパン)

そして、広告代理店からは博報堂。

博報堂ブレイン・ブリッジ・プログラムとは、脳科学・認知科学・心理学・社会学などの理論や技術を活用し、ビジネスにおいて柔軟に右脳と左脳の双方を効果的に活用するための博報堂オリジナル調査やワークショッププログラムの総称です。(「博報堂ブレイン・ブリッジ・プログラム」博報堂)

として、いくつかのメニューを紹介しています。この中には、「心脳マーケティング」のZMET調査も(博報堂は、日本での独占サプライヤーだったのですね。。。)

めぼしいものは以上で。
また1年後にでも、状況を確認するかもしれません・・・。