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「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ 価格:¥ 725(税込) 発売日:2000-06 |
「データの罠」を読んでいて、思い出した本です。
発行は2000年と少々古いですが、内容は「データの罠」と同様に、世の中のデータや調査の問題点を指摘するものになっています。
ただ、第4章で「過ち」が起こる原因、逆にいえばリサーチをする時に注意しないといけないことが具体的に記述されている点で、よりリサーチや調査の実務には役立つ本です。
序章から、「本書の論点」とされている部分を引用します。
①世の中のいわゆる「社会調査」は過半数がゴミである。
②始末が悪いことに、ゴミは(引用されたり参考にされたりして)新たなゴミを生み、さらに増殖を続ける。
③ゴミが作られる理由はいろいろあり、調査のすべてのプロセスにわたる(いろいろと例示するつもりである)
④ゴミを作らないための正しい方法論を学ぶ。
⑤ゴミを見分ける方法(リサーチ・リテラシー/research literacy)を学ぶ。
著者は社会調査論の先生なので、ところどころ専門的になっているところもありますが、やはり新書ですので専門書のような難しさはないと思います。
お勧め。