以前に、「ブログ分析」というタイトルでアップしています(→こちら。2007/11/7の記事です)が、最近また動きがあるよう&時間が経ったので、今回はこのテーマで。
(ただし今回は、「ブログ」に限定せずに、CGMあるいは口コミ分析とタイトルしました。)
◆ネットレイティングスの新サービス
まずは、ネットレイティングス(nielsen online)の新サービスの紹介。
ネットレイティングスが口コミ分析サービス「BuzzMetrics」開始
(INTERNET Watch:2009/7/30)
ネットレイティングス(nielsen online)のリリースはこちら↓。
サービスページは、こちら↓。
ネットレイティングスのサービスは、アナリストの分析によるアドホックレポートが主軸となるようです。さらに、ネットレイティングス独自のデータである、インターネット視聴率調査やインターネット広告統計とあわせた分析が可能となるのが、強みですね。
INTERNET Watchの記事で、いくつかのスライド画面≒分析内容も確認できますので、興味を持った方は、ぜひどうぞ。
◆既存サービス
この分野は、既存のサービスも結構あります。
思いつくままに紹介すると、以下のようなサービスが。
2年前のエントリーの時と比べると、各社ともさまざまな機能を付加していることに気づきます。また、スパムをどう排除するかも大きなテーマです。
この中では、niftyから新機能の最近リリースが発表されています。
ニフティ、クチコミの影響力を測定するブログ分析指標「BPI-Influence」を提供(CNET Japan:2009/7/31)
ブログblog分析、クチコミ分析のこれからについては、ホットリンク社長内山氏のつぎのblogが参考になると思います。
まだ導入期~成長期という認識のようで、これからどこへ向かうかについて、明確な方向性が見えていないというのが結論のようなのですが。。。
◆参考図書
関連して、参考図書を一冊ご紹介。
実践 ブログ・リサーチ―デジタル・アカシックレコードの探索 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2009-04 |
上記で紹介したサービスは、いずれもレポートまで作成してもらえると思うので、自分でCGMのテキストデータから集計や分析をすることはないと思いますが。。。
しかし、CGMのデータにはどのような特徴があり、実際にどのようなことができるのか、限界や可能性は何か等について、あらかじめ知っておくことは大切なことだと思います。
そこで、この本。
ただし、CGM分析の「入門編」です。すでにCGMデータの分析をバリバリと行なっている人にはお勧めしません、すでにわかっていることが大半でしょうから。
まだCGM分析を行なったことがないけど興味がある、どのようなことができるのか知りたい、という人向きの本と言えます。
もくじの代わりに、「はじめに」から本書の構成について述べている部分を引用しておきます。
第1章 デジタル・アーカシックレコードの探索
本書の総論にあたり、Web2.0の進化のもとでネットにブログが溢れてくる状況をどのように捉えることができるかについて解説します。
第2章 ブログ・データの基本特性とブログ・リサーチの視点
ブログ・データの基本特性を5つの切り口から説明します。
第3章 実践!ブログ・リサーチ
ブログ・リサーチを行なうツールと実践的なリサーチ手法を解説します。
第4章 ブログを科学しよう
ブログ・データの形式を整え、既存のマーケティング・リサーチで使われる手法の適用を試みます。
第5章 ブログの時系列波動に注目してみよう
ブログ・データを時系列「波動」として捉え、どのような現象が見られるかについて解説します。
第6章 ブログ・リサーチの可能性
ブログ・リサーチの限界や可能性についてのまとめを行ないます。
専門書の体裁はきっちりとっています(注の充実など)が、内容は読みやすい内容ですので、気楽に読んでみてください。