ソーシャル・ネットワークに関連して、備忘録的にひとつ。
ニュースリリースや、企画・開発を担当した方のコラムを見ていて、前からウオッチしていたのですが、具体的な開発商品も発売されたようなので、このタイミングで紹介を。
セブン&アイ・ホールディングスが、商品開発のためのコミュニティサイトとして『プレミアムライフ向上委員会』をオープンしています。
そして、このサイトを企画・開発した方のコラムが、こちら ↓ 。
こちらのコラムでは、さらに継続してサイトに関連したエントリーを連載をしていますので、同サイトの詳細についてはこちらで理解できます。
早くも急成長している顧客参加型商品開発コミュニティ「プレミアムライフ向上委員会」
(同上:2009/11/2)「セブンプレミアム」が顧客の声を商品開発に活用するために考えたこと
(同上:2009/11/9)
そして、「プレミアムライフ向上委員会」で開発された商品が、「ひとくちポテトコロッケ」。
この商品開発の過程についても、同コラムで紹介しています。
ソーシャルメディアを活用した「セブンプレミアム」の商品開発~第一弾「ひとくちポテトコロッケ」を発売 (同上:2010/1/25)
コミュニティサイトの立ち上げと運営についての事例のひとつとして参考になると思います。
ただ・・・
商品開発の流れ自体は、とくに新しいものは無いように思います。とくに、アンケートの内容とその分析については。(ここで明かされていないことも多いのだろうと思いますが)
これまで、事業会社とリサーチ会社が行ってきた過程を、事業会社とエンドユーザーが行っているに過ぎないのでは、と感じてしまうのは、ソーシャルメディアを理解していないだけなのかもしれませんが。。。
正直、この点については考えてしまいます。
(しかし、「リサーチ会社」が中抜きされていることだけは、紛れもない事実でしょう・・・。そして、その理由は?・・・)
この「プレミアムライフ向上委員会」の仕組みの中で、ひとつ面白いと思ったことがあります。
それは、下記の視点と仕組みです。
そこで、ペルソナに基づいて、「学生ライフ」、「自由人ライフ」、「OL ライフ」、「キャリアウーマンライフ」、「ビジネスマンライフ」、「子育てママライフ」、「スーパー主婦ライフ」、「マイペース奥様ライフ」、「アクティブシニアライフ」というチームをつくり、いずれかのチームメンバーとして参加してもらい、それぞれの「プレミアムライフ」の向上を目指せるようにしたのである。 (同上:2009/11/9より)
このチーム名は投稿の際にもハンドルネームと一緒に表示されているので、発言者の背景(コンテクスト)を理解した上で、発言内容を理解することができるという点が優れていると思います。私の持論でもある「リサーチの結果は、回答者のコンテクストを理解しないと有効ではない」という点にマッチした仕組みだと思いました。
さて、
「プレミアムライフ向上委員会」が成功なのかどうかは、まだこれからの評価になるだろうと思います。ソーシャルコミュニティ、クラウドソーシングを活用した取り組み事例のひとつとして、今後もウオッチはしていこうと思います。