ネットリサーチのメイン2社である、マクロミルとヤフー・バリュー・インサイトに新たな動きが。
◆マクロミル、韓国へ
まずはマクロミル。
中国に関しては、すでにM&Aで進出しているはずですが、今度は韓国へ。
それも、Ipsos Korea 社のCEOを引き抜いて、ですか?!
モニター構築から始めるようですが、既存のモニター会社はなかったのかな?
◆ヤフーバリューインサイトとヤフー、共同化へ
ついで、ヤフーバリューインサイト。
ヤフーバリューインサイト、ヤフーと「Yahoo! リサーチ」を共同運営(japan.internet.com)
2008年7月1日より、ヤフー株式会社と『 Yahoo!リサーチ 』を共同運営
(ヤフーバリューインサイト社、リリース資料)
これで、旧インフォプラント時代のブランド名はなくなり、すべてを「Yahoo!リサーチ」のブランド名の元で運営していくようです。(ただ、モニターは今後も2本建でいくようですが・・・)
ヤフーバリューインサイトが設立された時も指摘させていただいたと思いますが、やはり気になるのは、つぎのパラグラフです。
今後は、Yahoo! JAPANの行動ターゲティングの技術や行動履歴を活用し、広告接触、検索行動などのインターネット上の消費者行動を分析・解明する高付加価値調査サービスの開発を進めます。さらに、モバイル、TVなど今後発展するインターネットの各種デバイスに対応したマーケティングリサーチサービスについても、親会社であるYahoo! JAPANとの連携を深め開発検討を行う予定です。
どのようなサービス、仕様になるのか具体的なことはまったくわかりませんが、ヤフー社と共同でリサーチを運営するメリットは、まさにこの点にあると思いますので、今後の展開に期待したいと思います。
(ただ、ヤフーバリューインサイト社のHPと別に、「Yahoo!リサーチ」のHPもあるということは、それぞれ事業を行なっているということ?。このあたりはわかりにくいのですが・・・。
それと、ヤフーとインテージが組んだ「インテージ・インタラクティブ」は?気づかないうちに、持ち株比率が大きく変更になっている <→リリースはこちら> ようですが。。。)
ネットリサーチの両雄は、着々と次の手を打っているようです。
リサーチ業界の上位集中化は、さらに進むのでしょうか・・・。
(リサーチ業界売上ランキングは、こちらで紹介してます~中ごろ以降にあります)
東急エージェンシーとマクロミルが新しいホームスキャンを行うようです。
◇携帯型バーコードスキャナを用いた商品購買調査『QPR』サービス開始
http://www.macromill.com/client/corporate/release/20071128_qpr/index.html
パネル数も1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)、2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)エリアの16~69歳の男女5,000人と拡大ということも着目ですが、
*携帯型のバーコードスキャナ
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200711290024a.nwc
*アンケート調査
というのはいいですね。
これなら、家庭内に於ける消費行動を量的にかなり実態に近く把握できます。
前々から似たような手法がありましたが、マクロミルが本格的に参入すると、機械的にも進歩が見られますね。
うん、凄い。