クロス・マーケティングは、設立当初からIPOを狙っているという話を聞いていましたが、このご時勢なのですっかり忘却の彼方にあったのですが・・・。
株式会社クロス・マーケティングが、東証マザースへの上場承認を得たようです。
会社概要、および上場に際しての目論見書については、会社のHPでどうぞ↓。
リサーチ会社では、インテージ、マクロミルについで3社目の上場です。
会社の沿革をみると、H15(2003)年の設立ですから、約5年での上場達成となります。そして業績はH19(2007)年12月期で、売上24.3億円、経常利益3.4億円。こんなに成長しているとは知りませんでした。。。
クロス・マーケティングといえば、調査画面をすべてカスタマイズ設計で作成することに特徴があります。他社では、調査システムを構築し、そのシステムの範囲の中で画面設計を行うのが主流です。オーダーメイドとレディメイドの違いですね。
カスタマイズ設計のいい点は、ほぼリサーチャーの希望に沿った調査画面を構築することができること。レディメイドの画面では、妥協しなければならないことが時々あります(ただし最近は、他社システムもかなりいろいろなニーズに応えられるようになってきていますが)。
一方で、ひとつひとつカスタム設計を行うので、人的工数が掛かるのが欠点。利益率をマクロミルと比べていただくと、その差がお判りいただけると思います。
そして、目論見書を見ると、“ほー”と思う点が。おそらく、上記の「すべてカスタマイズ設計」と関連がありそうな気がします。(そしてまた、この点からクロス・マーケティングの調査会社としての業務範囲も自ずと予想がつきます。)
興味のある方は、ご自身で目論見書を眺めてみてください。
(販売実績とか、売掛先実績のところですね。業界では常識だったのでしょうか・・・。)
取り急ぎのエントリーでした。